アンケート集計で役立つ関数のまとめ

スプレッドシート

顧客調査や満足度調査、市場調査などマーケティング活動に欠かせないアンケート。

アンケート作成もさることながら、そのデータから読み取るためにも「集計」は欠かせない業務ではあるものの、なれないうちはなかなか時間がかかるものになってしまいます。

本記事では、今回はそんな「アンケート集計業務の時短」に役立つ関数をまとめてみました。ぜひ参考にしてください。

サンプルデータの時短作成に役立つサービス

せっかくの関数も実際に触ってみないことには便利さの実感や、自身のスキルになりにくいものです。関数はぜひ記事内で解説しているものを利用していただき、サンプルデータで存分に試してみてください。

テストデータ生成

使い方はシンプルです。データの形式や項目を選んでデータ出力で色々なデータを自動的に作ってくれます。書き出し形式は選べますが、CSVデータでDLする方が使用しやすいと思います。

TM - WebTools
このサイトでは簡単に使える便利なウェブツールを公開しています。うまく使うことでWeb開発や日々の作業を効率化することができます。

なんちゃって個人情報

こちらも使い方はシンプルですが、上のテストデータ生成と比較して以下の情報も加えることができるので、よりリアルなものにできるのではないでしょうか。同じく書き出し形式は選べますが、CSVデータでDLする方が使用しやすいと思います。

  • 婚姻
  • 携帯キャリア
  • カレーの食べ方
なんちゃって個人情報

出現頻度の高い関数でデータ集計を時短しよう

さてここからが本番というところです。ここからは用途別に分けた関数と具体的な構文にて解説していきたいと思います。アンケート集計には多くの作業がありますが、普遍的な関数をまずはご紹介します。

数を足していく

SUM関数

みんな大好き、SUM関数です。一連の数値またはセルの合計を返します。エクセルでもお馴染みの関数ですが、当然スプレッドシートでも使用可能です。では構文と具体的な使用方法を見ていきましょう。

=SUM(値1, 値2)
SUM関数の使い方

SUMIF関数

SUM関数の派生関数です。SUMに「if=もし」がつくので「◯◯◯の場合、一連の数値またはセルの合計を返します」と覚えましょう。では構文と具体的な使用方法を見ていきましょう。

=SUMIF(範囲, 条件, 合計範囲)
SUMIF関数の使い方

SUMIFS関数

同じくSUM関数の派生関数ですが、「S」がつくので「複数条件」でのSUM関数と覚えましょう。では構文と具体的な使用方法を見ていきましょう。

=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2, …])
SUMIFS関数の使い方

数を数える

COUNT関数

=COUNT(値1, [値2, …])

COUNTIF関数

=COUNTIF(範囲, 条件)

COUNTIFS関数

=COUNTIFS(条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2, …])

COUNTUNIQUE関数

=COUNTUNIQUE(値1, 値2)

平均値を割り出す

AVERAGE関数

数値の平均値を出す関数です。例えば「今回のテストの平均値は?」などで使用することがあると思います。

=AVERAGE(値1, 値2)

条件に基づいて範囲の平均値を返します

AVERAGEA関数

=AVERAGEA(値1, 値2)

AVERAGE.WEIGHTED関数

=AVERAGE.WEIGHTED(値, ウェイト, [追加の値], [追加のウェイト]

AVERAGEIF関数

=AVERAGEIF(条件範囲, 条件, [平均範囲])

AVERAGEIFS関数

=AVERAGEIFS(平均範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2, …])

条件に基づいて範囲の平均値を返します

特定のワード(クエリ)で抽出する

QUERY関数

集計時、特に大量にあるデータのなかから条件にマッチしたものだけを抽出したい!というときに役立つのがこの『QUERY』関数です。同様の関数にVLOOKUP関数がありますが、こちらはその上位互換ともいえるものです。VLOOKUPが1つの値しか参照できないことに対し、QUERYには制限がないため、一度の関数設定で、対象範囲の全てのデータから抽出できるためとても重宝します。少し難しい感じもしますが、正直こちらを覚えてしまうとVLOOKUPには戻れません。

=QUERY(データ, クエリ, [見出し])

ちなみに「クエリ」は『操作や抽出を行うための命令』のことで“問い合わせ”とも訳されます。以下には出現頻度の高いクエリをまとめていますので実際に触りながら活用してみてください。

  • SELECT:表示する列を選択
  • WHERE:条件に一致する行のみを返す
  • GROUP BY:表示する値をグルーピングして集計
  • OREDR BY:昇順・降順で並べ替え
  • LIMIT:表示する行数に制限をかける
  • OFFSET:表示する行から任意の行数をスキップする

他のクエリも知りたいという勉強熱心な方は以下の参照からぜひみてみてくださいね。

Query Language Reference (Version 0.7)  |  Charts  |  Google for Developers
Learn how to use this language and discover detailed documentation for its classes, functions, and element.

VLOOKUP関数(HLOOKUP関数)

上記QUERYの下位互換というと響きが若干悪いのですが、VLOOKUP関数も昔から集計でよく使用される関数です。

重複データをまとめる

ピボットテーブルを使いこなそう

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1cVHMBGq9LaH8AncDpf6KhVp7-tlgJZnCt91X7NcAy68/edit#gid=1638879571&range=B11:I21
テストデータ

今回使用したデータを無料DL

今回したデータを以下のURLよりDLすることが可能です。関数の入っているものと入っていないものがありますので、必要に応じてダウンロード上、使ってみてください。

この記事を書いた人
GasHack編集部

個人の業務効率はどこまで上げれるのか?そしてそれを組織単位で行ったらどんなに素晴らしいことになるんでは?!Google Apps Scriptとスプレッドシートの関数、小技、豆知識を中心に、経理業務やマーケティングにおける集計やさまざまなシーンで使用できるコピペで使えるリファレンスを掲載しています。Googleという誰もが使えるツールを土台に「やわらかDX」をコンセプトに業務効率アップの実現をお手伝いしています。

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